2017年8月21日月曜日

clip: 「日常生活のなかのカリスマ」心理学研究

日常生活での「カリスマ」を構成する要因は「他人への影響力」と「人当たりのよさ」(affability) の2つではないかという心理学研究をイギリス心理学会ブログが紹介してる:





この研究が調べたのはボランティア被験者による質問への回答で,次のような項目に自分がどれくらい当てはまると思うかを 1~5 の5段階で回答してもらったという.まず,「他人への影響力」に関わる項目はこんなもの:

  • 「部屋のなかで存在感がある」
  • 「人々に影響をおよぼす能力がある」
  • 「集団を率いる方法を知っている」
また,「人当たりのよさ」に関わる項目はこんなもの:
  • 「他人を居心地よくさせる」
  • 「他人によくほほえみかける」
  • 「誰とでもうまくやっていける」

他にも,従来の性格心理学で確率された要因を調べる質問にも回答してもらったところ,この2つの要因は,ビッグファイブ特徴や情動的知性,政治的技能といった要因と関連してはいるものの異なるのだという.

また,ボランティアどうしで10分間のおしゃべりをしてもらってから,相手の「好ましさ」を評価し,そのあとさらに標準的な性格特徴とカリスマ特徴に関する質問に答えてもらったところ,カリスマスコア(とくに人当たりのよさ)が高いほど,相手からの好ましさ評価も高かったそうだ(外向性・同調性といったビッグファイブ特徴を考慮に入れてもなお,この相関は見られたとのこと).




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