2015年11月6日金曜日

リソグラフでUSBメモリを使う


学校などで大量に配布物を印刷するのに使うリソグラフには,USBメモリからの出力に対応している機種がある.

以前から,USB端子があるのは気づいていたけれど,PDFファイルを入れたUSBメモリを差し込んでみてもウンともスンとも言わないので,「あれはどう使うものなんだろう」と思っていた.調べてみると,使い始めるまでに一手間あるものの,それ以降はごくかんたんに利用できるのがわかった.

リソグラフに USB メモリから出力する利点は,次の3つだ:
  • マスターをプリントアウトして光学的に読み取らせる手間が不要になる.
  • 1部あたり複数ページある場合に,連続して読み取らせることが可能.マスターの読み取り時に紙送りミスが発生しないので,動作を信頼できる.
  • 印刷物の仕上がりが比較的きれいになる.
――というわけで,なにかと配布物を印刷する機会の多い教員は知っておいて損はない.(事務の人たちも意外と知らないみたい)

ここでは,RISO のリソグラフ SD5 シリーズにUSBメモリから出力するケースで話をすすめよう.これを選ぶ理由は,ぼくの仕事先にたまたまこの機種が導入されていたからだ.

手順は次のとおり:
  1. RISO から対応機種のドライバを入手してPCにインストールする.
  2. USBメモリを挿して文書を「印刷」する.
  3. リソグラフにUSBメモリを挿してメニューの表示にしたがって出力する.
これだけだ.

1. RISO から対応機種のドライバを入手してPCにインストールする

じぶんの職場にあるリソグラフの機種・型番を調べて,RISO のダウンロードページにいく.

▲ 2015年11月6日現在ではこのようなページが表示される

Step 1 で対象機種を選択する.ぼくの場合は「リソグラフ1ドラム機」の SD5 シリーズだ.

続いて Step 2 で自分のPCのOSを選択する.いま現在は Windows 8.1 までしかメニューにでてこないけれど,Windows10 にもそのまま使える模様.

Step 3 にある「ダウンロードページに進む」をクリック.画面が遷移して,ドライバーのダウンロードページが表示される.


とくに考えることはないので,「ダウンロード」ボタンをクリックする.まもなくファイルのダウンロードがはじまる.

落としたファイルを実行して,プリンタドライバをインストールする.

2. USBメモリを挿して文書を「印刷」する.

このドライバを利用すると,PCに挿している USB メモリに印刷用のファイルがつくれる.まずは,PCにてきとうな USB メモリを挿しておこう.とくに準備は必要ない.

次に,印刷したい文書ファイルの「印刷」メニューを出してみよう.うまくインストールできていれば,選択肢に「RISO SD5 シリーズ」がある.

▲ 例: MS Word 2013 の印刷メニュー


これを選択して,印刷を行う.印刷が終了しても,とくに通知は表示されないけれど,うまくいっていれば,USB メモリに「RISO」というフォルダがつくられている.

これを開くと,次のような階層になっている:

▲ USBメモリ内に自動的につくられるフォルダ

いま「印刷」したファイルは,おそらく「1_FOLDER」にあるはずだ.これを開くと,「JOB******.PRN」というファイルが見つかる:

▲ 出力したファイル
「そんなの見つからないよ!」という人がいるかもしれない――それはたぶん,隠しファイル・隠しフォルダで見えなくなっているだけだ.その場合は,設定を変えれば見つけられる.エクスプローラーのウィンドウ上部にある「表示」タブにある「オプション」から,フォルダーオプションの設定を見てみよう.



これで,リソグラフに出力する用意がととのった.

3. リソグラフにUSBメモリを挿してメニューの表示にしたがって出力する

あとは,USB メモリをリソグラフに差し込むだけだ.


認識されると,印刷までをガイドするメニューが表示されるはずなので,それにしたがって進めればいい.



なお,用が済んだら「JOB*******.PRN」のファイルは削除しておいた方がいい.たまると,リソグラフでの読み込みが煩瑣になるからだ.

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