2015年9月11日金曜日

iPad Pro についてざっと記事を見たなかで

読んでいて面白かったのは,Steven Levy の文章だった:

面白いといっても,べつに奇抜なこと・特別にするどいことを言ってるわけじゃなくて,文章の書きぶりに魅力がある.

Levy の言ってることは単純だ:ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは,タブレットについてまるっきりちがう方向を構想していた,と Levy は言う.ゲイツの構想では,タブレットはラップトップをすべて置き換える端末だ.ラップトップでできることはなんでもできるスレート状の端末.でも,2001年頃にできた端末は,「基本的に,モノにならなかった」――「ハードも不十分,ソフトも不十分,バッテリーも不十分,ワイヤレス・ネットワークなんてなかった」.

他方,ジョブズが2010年におくりだした iPad は,周知のとおり,ラップトップを置き換えるものじゃなく,コンテンツ消費に特化した端末だった.まじめな作業,生産的な作業? そっちはラップトップでやんなさいよ.

その後マイクロソフトから登場した Surface シリーズはゲイツの考えた路線を追求していて,今度の iPad Pro はジョブズの構想よりもそっちに寄っていってる.タブレットはラップトップPCを置き換えるものなのか,それとも,ラップトップと別個にあってこれを補完するものなのか,そこんところの答えについて,ティム・クックはゲイツ路線にかたむいてるんじゃないの?

――というのが,おおよその内容.




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