2014年6月25日水曜日

はてしなくどうでもいい訳文:Cumings (1984)


搾取を語るなら論文を読め」(はてな匿名ダイアリー,2010年1月19日)とそれに応酬した「Re: 搾取を語るなら論文を読め」(はてな匿名ダイアリー,2010年1月23日)で,Cumings という人の文章を取り上げて議論をしている.訳文に少し問題があるように思ったので,ぼくならこう訳すんだけどな,というモノを挙げる――といっても,議論は4年以上前のことで,いまさらどうともならんだろうけど:

2014年6月22日日曜日

どうでもいい話:不要本を片付けた

ぼくもクソオタの端くれなので,これまで漫画・ラノベはそこそこ買ってきた.月日とともに増えていく物量は,たった2つしかない本棚に収まるわけもなく,ダンボールにつめては押し入れに押し込んだり,机の下に積み重ねたり,トイレや玄関の壁面にちょっとしたタワーを立てたりしてきた.なにもしなければ,生活スペースは圧迫されていく一方だ.

それでもここ何年かはマシになった方だった.裁断しては ScanSnap [Amazon] でスキャンして PDF にしてハードディスクに「お引っ越し」させてきたからだ.それでも急激に減るわけもなく,大多数はほぼ二度と読み返されることもないまま死蔵させてきた.

――が,とあるきっかけで,大幅に減らすことにした.

ピンカー講演 "Sense of Style" (MIT, 2012)

いつも動画を探せなくなってしまうので,自分用にメモ:


ダウンロードはさせてくれないご様子.

この講演は shorebird さんがブログでとりあげておられる:



2014年6月21日土曜日

「ナイキはウェアラブルのタオルを投げ込もうとしてる」――イディオムが修飾される例

ずいぶん前のことだけど,日頃,ヒマなときによく見てる The Verge の動画で,こんな表現がでてきた:
"It looks like Nike is throwing in the wearable towel.
Hit the shower of fuel, then. "
直訳すると,こんな日本語になってしまう:
ナイキは着用可能なタオルを投げているように見える.
なら,燃料のシャワーを浴びなさい.
ちなみにグーグル翻訳せんせいはこんな訳を返す:
ナイキはウェアラブルタオルで投げているように見えます。
その後、燃料のシャワーをヒット。


――でも,もちろん,言わんとしてるのはそういうことじゃあない(というか,これだとなんのことだか意味不明だ).

この2文を理解するには,次の2点をおさえなくちゃいけない.

2014年6月17日火曜日

ピンカー on 知識の呪い

Edge に掲載されたスティーブン・ピンカーのインタビューから,「知識の呪い」について話してる箇所だけ,抜粋して訳しました.

ここに訳したものは授業のおまけとして用意したもので,この箇所でとくにすごいことを言ってるわけではありません.

インタビュー全体は,この9月に発売予定になっている文章術の新著 The Sense of Style に書かれている内容のつまみ食いみたいな感じなんでしょうね.

2014年6月15日日曜日

朝日新聞訳のクルーグマン・コラムに赤ペンを入れると


めったに読まないんだけど,朝日新聞に掲載されていたクルーグマンの『ニューヨーク・タイムズ』コラムを読んだ.どうもいまいちヘタクソな訳だ.

でも,ただ「ヘタクソだ」って言ってるだけだと,たんにぼくの好みの問題なのかどうか区別がつかない.そこで,3点だけ,改善すべきところを指摘してみよう.

2014年6月10日火曜日

メモ:理由節に疑問文がでてくる例文


It is possible that emotions like these - and perhaps other emotions that we can't begin to dream of - could exist on other planets, but only if those planets also contain brains - or something equivalent to brains; for who knows what weird thinking organs or feeling machines may lurk elsewhere in the universe?
〔喜びや嫉妬のような〕こういう感情が――さらには,もしかするとぼくらには夢想もできない他の感情すら――他の惑星に存在していてもおかしくはないけど,それも,その惑星に脳がある場合にかぎられる――あるいは,脳に相当するものがある場合に限られる.だって,この宇宙のどこかに,どんなへんてこな思考器官や情動機械がいるかもしれないなんて,誰が知ってる?
(Richard Dawkins, The Magic of Reality, Bantam Press, 2011, p.19)

こういう例については,レイコフがどこかで書いていたハズだけど,いま見あたらないのでまた後日.